ダスキンとナックが業務提携/第三者割当増資で、事業強化へ

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 ダスキンと、FC加盟店大手で水宅配や通販などを手掛けるナックが資本業務提携する。ナックは8月30日、普通株式558万株をダスキンに第三者割当すると発表した。ダスキンは23・08%の持ち株比率となり、ナックの筆頭株主になる。ダスキンはナックへ取締役1人を派遣する見通しだ。
 ナックとダスキンで新たなFC契約を結び、ナックの既存店舗でまだ手掛けていない既存事業を追加するほか、ナックの新規店舗において新規事業を行う。
 ナックが調達する資金は概算で53億円。具体的には、既存事業の既存店や新規店の追加に24億円、新規事業となる介護用品や福祉用品のレンタル事業での新規出店に29億円を投資する計画だ。
 ダスキンは、9カ年の長期ビジョン「ONE DUSKIN」で、主力となる「訪販グループ」の事業において、高齢化の進展や共働き世帯の増加に伴い、市場拡大が見込まれるケアサービス事業や、介護用品・福祉用具のレンタル(ヘルスレント事業)への注力を掲げており、加盟店に出店を促している。
 一方でナックの「中期経営計画」では、レンタル事業部門において、新たな事業の育成に向けた戦略的な投資を加速させ、幅広い年代層の顧客に対しトータルケアサービスを提供することを明記している。
 ナックの既存店や新規店では、ダスキン事業の一部店舗を除いて実施していない、サービスマスター事業やメリーメイド事業、ターミニックス事業、トータルグリーン事業、ホームリペア事業を追加する。既存店舗の顧客基盤を有効活用することで、他事業を短期間で効率的に拡大させる考えだ。


■ダスキン 〈世界遺産の清掃活動を実施〉

 ダスキンは、環境省が実施する9月24日の「清掃の日」に、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟、日光山輪王寺、日光ユネスコ協会の協力を得て、世界遺産の「クリーンアップマイタウン」活動(清掃活動)を「世界遺産 日光山輪王寺」で実施する。
 「クリーンアップマイタウン」は、ダスキンが掲げている「身近に、未来に、エコのタネまき。」という環境スローガンのもと、毎年行うごみ拾いを通じた社会貢献活動。06年から開始し、延べ29万人が参加している。
 「未来を生きる子どもたちに、清掃プログラムを通して日本の誇れる世界遺産をキレイに保つことの大切さを感じてもらいたい」という思いから、日光山輪王寺での『クリーンアップマイタウン』活動を行うことになった。
 今回は、特別編として清掃活動のほか、世界遺産についてクイズを交えて学ぶ機会を設けという。

世界遺産の日光山輪王寺

世界遺産の日光山輪王寺

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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