三菱ガス化学/欧州で「ノベルフード」承認/機能性食品素材「BioPQQ」が

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 化学メーカーの三菱ガス化学は8月21日、同社が製造・販売する機能性食品素材「BioPQQ(バイオピーキューキュー)」がこのほど、EUの欧州委員会から、「新規食品(ノベルフード)」として承認されたと発表した。
 PQQ(ピロロキノリンキノン)は微生物の中から発見された補酵素。三菱ガス化学では、発酵法で製造したピロロキノリンキノン二ナトリウム塩「BioPQQ」を供給している。同社はPQQのパイオニアであり、PQQの物質特許や用途特許も国内外で多数保有している。
 同素材は、脳機能改善、抗酸化、ミトコンドリア新生などの機能が確認されており、認識能力の維持に効果を持つことが認められている。高齢者向けや、若手アスリート向けのサプリメントや食品原料として展開が広がっている。
 欧州内で食経験のない食品・食品原料を販売する際、欧州では欧州委員会から、ノベルフードの承認を得る必要がある。欧州委員会の承認に先立って必要とされる欧州食品安全機関(EFSA)の安全性評価は、極めて厳しいことが知られており、100余りの食品・食品原料しか、ノベルフードとしては認められてこなかったという。同社の「BioPQQ」は6月の欧州委員会でノベルフードとしての承認を得た。
 同社としては、ノベルフードとしての承認が得られたことを機に、欧州での市場展開も図っていく考えだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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