ヤマトグループ/ID決済を開始/「クロネコメンバーズ」と連携

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 ヤマトグループで決済サービスを手掛けるヤマトフィナンシャル(YFC、本社東京都、尾方直美社長、(電)03—6671—8080)とヤマト運輸(YTC、本社東京都、長尾裕社長、(電)03—3541—3411)は6月18日、ヤマト運輸の会員組織「クロネコメンバーズ」と連携したID決済サービスを開始した。購入者は住所やクレジットカード情報を入力する手間がなく、安心してネット通販を利用できるようになる。ID決済サービスの提供は通販事業者の売り上げ拡大にも貢献するとみている。
 開始したID決済サービスの名称は「クロネコペイ」。通販利用者が「クロネコメンバーズ」のIDのみで、住所やカード情報を入力せずにカード決済が利用できる。
 「クロネコメンバーズ」にカード情報登録画面を加えた。登録されたカード情報は、国際セキュリティー基準の「PCI DSS」に準拠したヤマトグループの決済システムで管理する。
 「クロネコペイ」を利用する場合、購入者は「クロネコメンバーズ」にクレジットカード情報を登録する必要がある。
 通販事業者はYFCが提供している「クロネコwebコレクト」との契約が必要となる。初期費用や固定費はかからず、決済手数料だけで利用できる。
 同じくYFCが提供しているネットショップ開業サービス「らくうるカート」を契約している事業者は、6月18日から「クロネコペイ」を利用できる。API方式も同日から提供しており、自社開発でネットショップを構築している通販事業者も「クロネコペイ」の導入が可能となる。
 「クロネコwebコレクト」リンク方式を契約している事業者が利用できるのは7月末となる見通し。
 YFCでは今後、各種ショッピングカートとの連携を拡大することで、買い物ができる場所を増やすとともに、「クロネコペイ」の機能を拡充して、通販が便利に利用できる環境を作っていく。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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