本紙はこのほど「第14回無店舗販売実施企業健康食品売上高調査」を実施、集計をランキングとしてまとめた。サントリーウエルネスは10年連続で1位となった。上位50社の合計売上高は、7417億6700万円で、前回調査(17年3月実施)の上位50社合計を16億7900万円上回った。
通販の健康食品市場の市場規模は、前回調査比0.2%成長でほぼ横ばいとなった。一方、訪販は3.4%のマイナス成長となった。
総合ランキング1位は、サントリーウエルネスだった。同社の17年12月期における通販売上高は、前期比7.9%増となる868億2800万円だった。売上比率は未公表だが、全社売り上げの大半を健康食品が占めるとみられる。
日本アムウェイ、フォーデイズ、ファンケル、ポーラ、世田谷自然食品、カゴメなどが増収した。
市場規模は横ばい、もしくはマイナス成長だったが、機能性表示食品制度が定着してきたことや、東京五輪に向けて健康志向の意識が高まってきていることなどは、今後、市場の成長をけん引する要素として機能する可能性がある。
一方で、通販では、定期購入における総額表示の規制が導入されたり、景表法に基づく規制が厳しくなったりしている。訪販でも特商法による大型処分が相次ぐなど、市場の成長には暗雲が立ち込めているとの見方もある。
他社との差別化とコンプライアンスの遵守の両立が、成長する健康食品市場で生き残る上で必要条件と言えそうだ。
【無店舗販売実施企業 健康食品売上高調査】 サントリーウエルネスが10年連続1位/通販は実質0.2%プラスで横ばい
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