楽天/携帯キャリアに参入/1500万人の利用獲得狙う

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 楽天は17年12月14日、携帯キャリア事業への参入を発表した。低廉な料金プランや、グループのサービス提供を武器として、将来的に1500万人以上の利用者獲得を目指す。楽天は、携帯キャリア事業を拡大することにより、楽天経済圏をさらに拡大できると考えている。
 総務省に第4世代携帯電話システム(4G)用周波数の割り当て申請を行い、認められれば携帯キャリア事業を本格展開する。楽天市場の取扱高に占めるモバイル比率は6割を超えている。楽天はモバイル端末を最も重要なタッチポイントだと考え、参入を決めたという。
 携帯キャリア事業は新会社で行う。19年中のサービス開始を予定。携帯電話基地局の設置工事などの設備投資のため、19年のサービス開始時までに約2000億円を借り入れ、25年までに最大で6000億円の資金を調達する計画だ。
 携帯キャリアとなることで、継続的に顧客との関係性を深めることが可能。キャリア決済によって支払いの利便性を向上させたり、ポイントの取得・活用の機会を拡大させたりすることもできる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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