ユーコー/ECサイトを閉鎖/再開計画あるが時期は未定

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 新聞広告で通販を行うユーコー(本社東京都、石田重廣社長)は9月7日、自社サイトのリニューアルを行い、ECサイトを閉鎖した。自社サイトは物販を行わない情報サイトとして存続する。同社はEC売り上げを伸ばす方針を掲げていたが、伸ばしあぐねていた。EC再開の計画はあるが、具体的な時期は未定だという。
 同社の自社ECサイトは、新聞広告やチラシに記載された商品番号を入力して注文する仕組みだった。10年には、楽天市場に出店したこともあったが、15年には楽天店を閉店していた。
 16年2月には、EC専属の担当者を配置するなど、EC事業の強化を再度図っていた。ファクス注文や電話注文と比べて、受注処理のコストが低いECの比率を高めることにより、コスト削減を実現できると考えたからだという。
 ただ、同社の17年6月期のEC売上高は、前期比横ばいの約2億円にとどまっていた。17年8月にはメルマガを強化するなどのテコ入れを行ったが効果が出ず、ECサイトの閉鎖を決めるに至ったという。
 ECサイト閉鎖後も、電話やはがき、ファクスによる注文は引き続き受け付ける。
 今後は会員向けカタログやDMのボリューム強化に取り組む方針だという。「カタログと連動したECサイトを新たに構築する構想はあるが、具体的な内容はこれから考えていく」(企画営業部)と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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