通販向けに寝具を製造・販売していたヒラカワコーポレーション(本社東京都、平川尚市社長)は11月9日、東京地裁から破産手続き開始の決定を受けた。商品開発のための設備投資がかさみ、負債は債権者54人に対し19億4700万円に膨らんでいた。
民間調査会社によると、同社は89年に設立し、布団や枕などの寝具を製造していた。東日本大震災発生後に節電商品の需要が高まり、冷却ジェル入りのマット「ひんやりジェルマット」が通販などで人気になった。
近年は冷却マットの類似品が出回り、価格競争に陥っていた。新商品開発に向けて設備投資するための借入金の負担が重荷になったことや、暖冬の影響から冷却マットが販売不振だったという。
(続きは、「日本流通産業新聞」11月17日号で)
ヒラカワコーポレーション/破産手続きを開始/設備投資かさみ負債は19億円
記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。