健康食品のネットワークビジネスを展開するPMインターナショナル・ジャパン(本社東京都、加藤聖治社長)の親会社PMインターナショナル(本社ドイツ)は5月、メーン商品の「フィットライン」を含む全商品のハラル認証を取得した。日本では、35品目が対象となる。グローバル戦略で、ASEAN諸国の売り上げ増加が欠かせないと判断、ハラル認証に踏み切った。
インドネシアに本部を置く、ワールドハラルフードコンシェルが認証した。期間は5月6日からで、1年ごとに更新する。従来はイスラム教のスンニ派限定で認可されていたが、シーア派も対象に加わった。
同社のアジアパシフィックの統括本部はシンガポールに構えている。シンガポールやマレーシアなど東南アジア諸国はイスラム教徒が多く、グローバル展開を推進するため、15年末からハラル認証の申請手続きを行っていた。
認証取得により、現在では個人輸入レベルで展開している中東地域での販売に弾みがついた。
日本ではこれまでハラル認証を受けた商品を求める声はあがっていなかった。登録している外国人の国籍は、中国人が大半だが、「ニーズが高まってきた段階でハラル認証を取得していては、スピード感が遅くなる」(広報)と説明。
日本在住のイスラム教徒に狙いを絞った戦略をとるかは決まっていないが、「認証を受けたと説明することで、商品の信頼性をアピールすることにもつながる」(同)と話している。
パッケージにハラル認証を受けたラベルを貼付するかは未定。日本では、メールマガジンやセミナー、毎月発行している製品カタログを通じて会員に、告知していく。
申請を行うにあたり、ドイツに工場を置く製造メーカーでは、ハラル認証される商品を製造できる機材に入れ替える必要があったという。
PMインターナショナル/全商品でハラル認証/ASEAN諸国の売上に期待
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