【ドッグフード通販】 D2Cドッグフードが急成長/24年はクロスセルによる囲い込みも(2024年2月8日号)

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バイオフィリアの「ココグルメ」

バイオフィリアの「ココグルメ」

 コロナ禍以降、急成長しているペットフード市場。4000億円近い市場規模とも言われている中で、特に競争が激化しているのが、ドッグフード通販の市場だ。近年は特に、D2Cのドッグフードが急成長を遂げている。冷凍のフレッシュフード、常温のドライフード共に、D2Cが目立ってきている。フレッシュフードでは、「ココグルメ」を展開するバイオフィリア、ドライフードでは、「このこのごはん」を展開するオモヤが、大きく業績を伸ばしているようだ。モール系でも、プライベートブランド(PB)のドッグフードが大きく売り上げを伸ばしており、今後も同様の傾向が続いていきそうだ。24年はフレッシュからドライへの参入、またその逆も増えてくると予想される。ドッグフード通販市場の競争は、D2Cを中心にますます激化していきそうだ。

■フレッシュは「ココグルメ」が抜け出す

 近年急拡大しているフレッシュペットフードのD2C。スタートアップを中心に多数の企業が参入している。その中でも、「ココグルメ」を販売するバイオフィリア(本社東京都)が頭一つ抜けている印象だ。
 フレッシュフードD2Cではこれまで、バイオフィリアとPETOKOTO(本社東京都)の2社が市場をけん引してきたが、ここ2年でバイオフィリアの売り上げが急拡大している。同社の23年6月期のEC売上高は、非公開ながら、本紙推定で20億円以上。この2年間で売上高が3~4倍になったとみられる。
 一方、PETOKOTOは、23年9月期のEC売上高が4億1000万円となった。設立以降、順調に増収を続けているものの、バイオフィリアとの比較では、売り上げ的に大きく水をあけられてしまった印象だ。
 動物病院との提携を中心に販路を拡大しているBuddycare(バディケア、本社鹿児島県)は23年までに提携動物病院を1万2000軒まで増やすなど、勢いを見せている。同社の売上高は非公開。5年以内に売上高10億円を達成することを目標に掲げているという。今後、成長は見込めるものの、バイオフィリアを脅かす存在になるのは少し先のようだ。フレッシュフードのD2C市場は、バイオフィリアの一強状態がしばらく続きそうだ。


■テレビCMの強さ

 バイオフィリアでは23年1月、全国でテレビCMを放送した。放送直後は、売上高が前年同月比で約3倍になるなど、好調に推移したという。

(続きは、「日本流通産業新聞」2月8日号で)

バイオフィリア・岩橋洸太社長

バイオフィリア・岩橋洸太社長

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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