化粧品訪販会社が、D2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー、定期販売の通販)に本格参入するケースが相次いでいる。背景には、コロナ禍で対面販売チャネルが縮小したことがある。収益を確保できる、対面販売以外のビジネスモデルを構築しようという動きが活発化しているようだ。24年1月時点で、ポーラやヤクルト本社など4社が本格的に、D2Cの事業展開を行っている。
■スキンケアの定期購入多く
化粧品訪販企業のD2Cでは、対面販売とは異なるスキンケアブランドを販売するケースが多い。自社ECサイトで定期通販を行っている。訪販やサロン販売で培ってきた、化粧品開発や販売のノウハウを生かし、通販領域で差別化を図る狙いがあるようだ。
ヤクルト本社は、スキンケアブランド「ラクティフル」のD2Cでの展開を23年11月に開始した。「ラクティフル」は、ヤクルト本社がこれまで培ってきた”乳酸菌”を、通販の定期販売でも表現するブランドだという。
公式ECサイトでは、ローションとミルクの5日分セットの申し込みをした顧客を、定期購入へ引き上げる「ツーステップマーケティング」の施策を実施している。初回購入から定期購入できる仕組みも用意している。
ナガセビューティケァは23年10月、「肌の本質」をコンセプトにしたスキンケアブランド「roomS」の展開をD2Cで開始した。24年2月までに、オイルや美容液など5品目をラインアップする予定だ。
1月30日時点では、
(続きは、「日本流通産業新聞」2月1日号で)
<化粧品訪販> 4社がD2C事業を本格化/対面販売とは異なるサブスクで(2024年2月1日号)
記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。