大阪ガスが食品ECに参入した。9月12日から冷蔵総菜のサブスクリプションEC「FitDish(フィットディッシュ)」を開始すると発表。ユーザーごとにパーソナライズした冷蔵パウチ型のメニューを届ける。大阪ガスは、共働き世帯や単身世帯、高齢者などの利用を想定し、生鮮、冷凍に次ぐ「第3の宅食」として位置付ける。5年以内に数十億円を目指す。
「FitDish」は、スマホで家族構成や食の好みやアレルギーについて簡単な質問に答える「おまかせ診断」を搭載。ユーザーの好みに合わせたメニューをセレクトした「パーソナライズメニュー」を届ける。診断結果や届けたメニューへのフィードバックに基づきにパーソナライズの精度が上がっていく仕組みだ。
冷蔵パウチは湯せんや電子レンジで温めるだけ。メニューは、グループの大阪ガスクッキングスクールが監修した。商品は和食、洋食、中華の主菜、副菜など計40種類以上を用意。保存料や着色料を使用せず、約1カ月間保存できるようにした。将来的には150~200種類に増やす。
税込価格は送料込みで10パック4850円から、40パック1万5800円。5パック刻みで購入することができる。
9月12日に大阪市内で記者発表会を開催し、大阪ガス・エナジーソリューション事業部の藤田敦史氏は「ユーザーに事前にアンケートを得てサービス開発に生かした。このサービスで冷凍庫の渋滞の解消を目指したい」と話した。当日ゲストで登場したタレントのハイヒールモモコは「味もしっかりしていておいしい。忙しい中で1カ月保存ができることが魅力」と話した。
大阪ガス/食品ECに参入/冷蔵総菜のサブスク開始(2023年9月14日号)
記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。