関通/北王流通と協業/食品向けワンストップ物流を提供(2023年8月31日号)

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 関通は8月22日、食品物流を手掛ける北王流通(本社東京都、黒田英則社長)に、自社の「WMSクラウドトーマス」の提供を開始した。同時に、「食品Eコマース向けのワンストップ物流サービス」で協業も始める。
 両社が協業することで、食品関連のEC市場の成長に貢献し、さまざまなソリューションも提供していく。
 現在、関通には冷凍・冷蔵倉庫に関する問い合わせが多く、倉庫はほぼ満床になるほど引き合いが多い。一方、冷凍・冷蔵の輸送は選択肢が少なく、運賃も高騰している。
 北王流通は、冷凍・冷蔵の輸送インフラや冷凍・冷蔵倉庫のキャパシティーに強みがある。関通の倉庫内オペレーションのノウハウやWMSなど、システム面の強みを組み合わせることでシナジーを発揮していく考え。
 北王流通は、既存顧客に対するEコマースなどへの対応を行い、関通は冷凍・冷蔵での共同配送網の構築に着手する。両社の顧客に冷凍・冷蔵の物流サービスの範囲を拡大させていく。
 共配網は、首都圏から開始していく。
 関通が提供する冷凍冷蔵配送センターサービスは、ケースピッキングやバラピッキングに対応している。バラピッキングでは、年間で約50万点の出荷実績を持つ。北王流通は、食品物流やEC物流などの事業を展開。関東エリアなど1都9県を結ぶ自社配送ネットワークや配送センターを構えている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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