ヤマダ電機/新社長に桑野取締役/山田社長は新規事業推進に注力

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会見で話す山田社長(写真右)と桑野取締役

会見で話す山田社長(写真右)と桑野取締役

ヤマダ電機は1月19日、創業者の山田昇氏が代表取締役社長を退き、新たに桑野光正取締役が代表取締役社長に就任する人事を発表した。異動予定日は今年4月1日。山田氏は代表取締役会長に就任し、インターネット社会に対応した新規ビジネスの推進に注力する考えを明らかにした。
 代表取締役副社長の一宮忠雄氏は、代表取締役副会長に異動する。山田氏と一宮氏がともに代表権を維持するが、メーン事業である家電量販店の運営は、桑野新社長に任せる。異動の理由について同社では、「中期経営計画の目標達成を目指すにあたり、強固な組織体制を構築するため」と説明している。
 会長職に就く山田氏は新規ビジネスに重点的に取り組む考えだという。山田氏は「既存のビジネスを今までの延長戦上でやっていても持続的な成長は望めない。会員を5000万人以上抱えていることが当社の強みだ。会員のビックデータを核に、サービスプラットフォームを構築し、新たなビジネスを立ち上げていく」と展望を語った。
 同社ではすでに、(1)環境ビジネス(2)暮らしのサポート(3)リフォーム(4)スマートハウス(5)ECモール(6)ファイナンス109640などの新規ビジネスを立ち上げている。5000万人以上の会員に対して新規事業を効果的に提案することが、継続的な成長につながると同社では考えている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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