千趣会/星野社長が表明/V字回復し原点回帰/課題は商品開発とEC強化

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星野裕幸社長は通販事業における商品開発とECへの取り組みを重点的に強化する方針を示した。

星野裕幸社長は通販事業における商品開発とECへの取り組みを重点的に強化する方針を示した。

1月1日付で千趣会の代表取締役社長に就任した星野裕幸氏は本紙らの取材に応じ、業績のV字回復で社員の士気を高め、他社がまねできないことを手掛けるユニークな会社への「原点回帰を図る」考えを明らかにした。現状の課題については通販事業における商品開発とECへの取り組みを挙げ、今期から重点的に強化する方針を示した。15年12月期の決算発表を控えたサイレント期間に該当するため、業績に関する言及は避けたが、18年12月期を最終年度とする5カ年の中期経営計画(中計)目標については下方修正することを表明した。

ユニークで元気な会社に

 新社長としての抱負を問われた星野氏は、「(業績の)V字回復を実現して社員の士気を高める。そして再度、千趣会をユニークで元気な会社にすることが自分に与えられたミッションだ」と語った。
 千趣会は昨年11月1日、創立60周年を迎えた。それに伴い「古臭い会社になっていると感じていたし、官僚的になっていた部分もあった」と指摘。「それをもう一度元気が良く、活力のある、チャレンジできる会社にしたいと社員に伝えた」ことを明らかにした。
 星野氏が千趣会に入社したのは82(昭和57)年。当時は頒布会が主流だったが、同様の事業を行うような企業はほかになかったという。新事業にパイオニアとして取り組み、それが一般的になると別の新しい事業に取り組んできた。
 しかし、今の千趣会は「いつの間にか当たり前のことを当たり前のようにしかやっていない会社になってしまった。それはもう一度戻らないと駄目だ。規模を追うのではなく、他社がまねできないことをしっかりやる。その原点に戻らないといけない。それが国内市場の枠を超えて、アジアで認められる企業になる唯一の道だと思っている」と語った。

続きは「日本流通産業新聞」1月28日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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