日本流通産業新聞はこのほど、無店舗販売実施企業(通販・訪販事業者)の22年度(22年4月~23年3月に迎えた決算期)の売上高調査をまとめた。上位50社の合計売上高は8兆2018億8600万円だった。前年同時期の調査から比較可能な34社で算出した実質伸び率は12.3%だった。
1位のアマゾンが前期比25.9%増だったほか、法人向け(BtoB)通販大手のアスクル、MonotaRO、大塚商会、ミスミグループ本社が増収だった。ニトリやビィ・フォアードなどは2桁増を達成した。ランキング上位50社中、増収企業は22社だった。
上位50社のうち通販企業が44社を占めた。22年度は新型コロナによる特需が収まってきたことで、減収となった企業も目立った。トップ50以内の通販企業では、ジャパネットたかた、ヨドバシカメラ(通販部門)、ジュピターショップチャンネルなど12社が前年を下回っている。
行動制限がなくなり、外出機会が増えることでこれまで利用していた通販や訪販での買い物機会が一段と減ることが予測される。コロナ禍で獲得した顧客に対して、どのように継続的な利用を促していくのかが重要になりそうだ。
【無店舗販売企業 2022年度 売上高調査】 上位50社合計売上8.2兆円/アマゾンなど22社が増収伸び率12%
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