愛しとーと/今期売上150億円の計画明らかに/機能性表示の訴求や製造ライン拡大で

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新春ご挨拶会に登壇した岩本初恵社長

新春ご挨拶会に登壇した岩本初恵社長

今期売上150億円の計画明らかに
機能性表示の訴求や製造ライン拡大で
 健康食品・化粧品通販の、愛しとーと(本社福岡県、岩本初恵社長)は1月14日、福岡県内のホテルで取引先やメディア向けに「新春ご挨拶会」を開催した。機能性表示の新商品や製造ラインの拡大などで、16年9月期売上高は前期の約1・5倍となる150億円を目指すと発表した。
 主力商品の一つであるコラーゲンゼリーの「うるおい宣言」は、機能性表示食品制度が開始されて以降、新規の広告出稿を休止していた。その一方で、15年4月に「うるおい宣言セラミドプラス」の販売を開始し、既存顧客向けの案内を強化。その結果、販売数は好調に推移したという。
 「うるおい宣言セラミドプラス」と「おなか快調宣言」の2品で機能性表示食品の申請をしており、間もなく認可が受けられるとしている。
 機能性表示食品で申請中の2品のほか、オールインワンゲルやヘアケア商品のテレビCMの素材を用意しており、これを2月から放映していく。
 同社は昨年7月、岩本社長の生まれ故郷である唐津市に総床面積が約4700万平方メートルの支店を設立した。唐津支店は製造工場、物流倉庫、コールセンターのほか、一般顧客向けに開放しているコラーゲン料理のバイキングレストランを運営している。
 唐津支店の製造工場は健康補助食品のGMP工場の認証も得ている。製造ラインを1月中に2倍、4月までに3倍に増設してく計画も明らかにした。
 コラーゲンバイキングレストランはランチのみの営業だが、地元住民だけでなく全国から顧客が来店し、開店から1年で約13万8000人が来店したという。
 15年はシンガポール、ベトナム、マレーシア、台湾での通販展開も開始した。「順調に反響が出ている。台湾でのテレビCMもスタートしており、今年はさらに拡大していく方針」(中村浩之専務取締役)としている。
 今月から、福岡県・脊振山(せふりさん)の天然湧水を「奥せふりの命の水」と名付けて販売を開始する。水質を調べると、コラーゲンの結合を促す美肌成分であるシリカ(=ケイ素)が多く含まれていることが判明。「コラーゲンを中心とする当社のためのように感じた。全国に拡販していく」(同)と話した。
 また、12年12月に販売を開始した、近畿大学と共同開発のヘアウォーターは、製造が追いつかないほどの反響を得ているという。
 登壇した岩本社長は「前期は最高売り上げと最高利益を達成し、今期はさらに新たな計画で進み出そうとしている。九州から元気を皆さんに伝えていきたい」と抱負を語った。

続きは「日本流通産業新聞」1月21日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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