ヤフーがECモール「ヤフーショッピング」において、複数出店の制限を検討していることが分かった。複数店舗を運営する出店者に複数出店の制限や2店舗目以降の有料化を検討していることを案内し、店舗の意見をヒアリングしている。不正利用の対策強化が目的だとしている。
ヤフーは6月8日、「ヤフーショッピング」に複数アカウントを持っている店舗事業者に向けてアンケートを送付した。
アンケートでは「店舗数を制限すると、現在運営している店舗の販売形態や運営全般にどのような影響があるのか」「2店舗を持つ場合、特定の条件で有料で出店できるプランを検討している。2店舗目以降、有料化にすることに関しての意見や要望」「有料プランはいくらなら最適なのか」などに対する回答を任意で求めている。
ヤフーは「現在、複数出店に限らず、多くの不正報告が確認されている。この出店数の制限は、不正利用対策の一つとして検討している」(広報)と説明する。
まだ検討段階であり、複数出店を制限する施策が決定しているわけではないという。
ヤフーは「ヤフーショッピング」のストアアカウントの売買・譲渡を禁止している。しかし、不正に入手したストアアカウントでビジネスを行う事業者も存在したようだ。今回の出店店舗数の制限により、不正利用の防止につなげたい考えだ。
ヤフー/2店舗目以降を有料化/複数出店の制限を検討中(2023年6月22日号)
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