楽天グループ／お中元はカジュアルに／コロナ以降、ギフト需要高まる（2023年6月8日号）

　楽天グループ（楽天）は５月３１日、「楽天市場」における２３年のお中元・夏ギフトのトレンドを発表した。若年層のギフト離れが目立っていたが、コロナ禍を経てＥＣ利用者が増加し、ギフト関連商品の２２年における流通総額は１９年と比べて約２．６倍伸長した。以前は同僚や取引先へのフォーマルギフトがメインだったが、近年は家族や友人など親しい人に対するカジュアルギフトの利用が進んでいる。
　「楽天市場」において、お中元・夏ギフトを購入する際に「のしなし」を選択するユーザーが増えている。２２年における「のしなし」のユーザー数は、１９年と比べて約２．４倍になった。帰省や食事会などの手土産としてのニーズも高まっている。
　近年の傾向として、贈り手の「失敗したくない」というニーズも高まっているという。これを背景にカタログギフトが人気傾向にあり、１９年に対する２２年の流通総額は約３倍に伸長した。
　「中でも、相手の趣味嗜好（しこう）が分かっている親しい人に贈る際は『特化型』カタログギフトがはやっている」（マーケティング部　本間萌氏）と話す。「楽天市場」では、カタログギフトの紹介に特化したコンテンツを７月下旬に公開する予定だ。６月１日には、「楽天市場」において「楽天市場　お中元・夏ギフト特集２０２３」を公開している。