消費者庁/水サーバーでトラブル増加/レンタルだと思ったら購入プラン(2023年5月11日号)

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 消費者庁は5月1日、ショッピングモールでのウォーターサーバーの契約に関して、消費者トラブルが増加傾向にあるとして、注意喚起を行った。消費者庁によると、ショッピングモールの催事ブースでウォーターサーバーのレンタルに契約したが、実際には高額な購入プランだったという相談が寄せられているという。
 消費者庁によると、消費者からの相談の中には、「ショッピングモールの催事ブースで、ウォーターサーバーのレンタル契約を提案された。契約してみると、実際には説明にはなかった購入プランの契約だった。解約を申し出ると、高額な残債を要求された」といった内容のものが複数あるという。同様の相談が、過去1年間で数十件寄せられているとしている
 消費者庁によると、トラブルに関わる事業者は、複数あるという。ただ、トラブルに関わる事業者は代理店のような形でウォーターサーバーの販売を行っている事業者だという。事業者が販売しているウォーターサーバーのブランドは、ほとんど同じだとしている。
 消費者庁は、トラブルとなっているウォーターサーバーのブランドは明らかにしていない。
 ウォーターサーバーのレンタルと販売の両方を行う、宅配水業界中堅のA社に取材すると、「トラブルの原因となっているのは当社が販売を委託している代理店で間違いないだろう。営業体制が拡大するとともに、代理店が急激に増加していることもあり、説明が不足したり、誤解を与えたりしている事例も増加してしまっている。都度是正しており、先日は、営業ツールの一斉入れ替えも行った」(取締役)と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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