ZOZO 23年3月期/商品取扱高5443億円/8000億円超への拡大狙う(2023年5月11日号)

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ZOZOの今後の拡大イメージ

ZOZOの今後の拡大イメージ

 ZOZO(ゾゾ)の23年3月期の商品取扱高は前期比7.0%増の5443億1700万円だった。ファッションECモール「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」の商品取扱高は、同11.2%増の4355億4200万円だった。澤田宏太郎CEOは「ポテンシャルとして(商品取扱高)8000億円は見えている」と展望を語った。
 「ZOZOTOWN」は22年5月・9月・11月にセールイベント「ZOZOWEEK(ゾゾウィーク)」を実施した。夏・冬のセール開始期間には、テレビCMも放送し、集客を強化した。
 カテゴリー強化策として、コスメECモール「ZOZOCOSME(ゾゾコスメ)」に注力した。商品取扱高は91億円(前期は57億円のため約60%増)になった。取り扱いブランド数は国内外700以上(23年3月末時点)と拡大している。
 「ヤフーショッピング」における商品取扱高は同13.8%増の498億8100万円だった。モールを運営するヤフーによる販促施策の効果で、売り上げを伸ばしたという。
 BtoB事業の商品取扱高は同41.2%減の156億8400万円だった。前第4四半期連結会計期間に商品取扱高の多くを占めるブランドの支援撤退があったため、大幅に減少している。
 広告事業の売上高は同23.3%増の77億7000万円になった。
 24年3月期の商品取扱高は、同6.7%増の5808億8100万円を計画している。
 今後の拡大方針として、(1)より幅広い層の取り込み(2)一人あたり購買頻度向上(3)生産支援(4)コスメ拡大とその次(5)テクノロジーの収益化─の5点を挙げている。
 「今後、アクティブユーザー数(ヤフーショッピングにおけるZOZOTOWN店のユーザーも含む)は現在の1100万人から1500万人まで獲得できる余地があると考えている。会員の年間購入回数におけるシェアも現状の5回に1回(20%)から、4回に1回(25%)程度まで高めたい」(澤田CEO)と話す。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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