韓国EC大手クーパングループのクーパンジャパン(本社東京都、ハロルド・ロジャース代表)は3月21日、日本で展開している即配サービス(クイックコマース)の提供を終了する。21年6月から都内の一部エリアでサービスを提供してきたが、事業継続を断念し、撤退を決めた。
クイックコマース「クーパン」は、都内の2拠点から大田区、品川区、渋谷区、港区、世田谷区、目黒区、杉並区、中野区の一部エリアの顧客に対して、食品や酒類、日用品など約5000品目を最短10分で届けるサービス。スマホアプリは10万ダウンロードを超えており、顧客獲得が進んでいるように見えた。
今回、スマホアプリ上でサービスの終了を伝えている。カスタマーサポートは4月20日まで提供するという。
クイックコマースはグローバル大手の「フードパンダ」が22年1月に撤退し、国内最古参の「クイックゲット」が同年10月にサービスを停止している。一方、Zホールディングスグループが運営する「Yahoo!マート」は、サービス強化に向けて投資を続けている。
今後、クイックコマース事業者が事業を拡大し、収益を確保することができ、持続可能なサービスへと成長するかに注目が集まる。
クーパンジャパン/即配サービス終了/日本からの撤退を決定(2023年3月16日号)
記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。