ポーラ/OMOで体験型店舗開設/店舗・アプリで顧客と継続的な接点(2022年11月24日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
壁にかけられたドライフラワーから気になったものを選ぶ

壁にかけられたドライフラワーから気になったものを選ぶ

 化粧品メーカー大手のポーラ(本社東京都、及川美紀社長)は11月22日、東京・二子玉川に、蔦屋家電とコラボした体験型店舗をオープンした。体験を通して「自分らしさ」を知ることができる施設だという。体験型店舗の設置はOMO(オーエムオー、オンラインとオフラインの融合)戦略の一環だとしている。店舗に訪れた顧客にポーラのアプリをダウンロードしてもらうキャンペーンも実施している。顧客との継続的な接点を、アプリで作っていくのが狙いだ。
 体験型店舗は、二子玉川の商業施設「二子玉川ライズ」の蔦屋家電の店舗内に設置している。体験型店舗には、「その日の気分」「自分らしさ」「好きな香り」などを知ることができる、三つの体験型コンテンツを設置している。
 最初の体験では、壁にかけられたドライフラワーから、直感で気になったものを選ぶ。ドライフラワーは持ち帰ることができる。
 次の体験では、カメラが設置された特別なトンネルを通る。その際の行動を通して、普段は意識していない「自分の様子」を知ることができるのだという。好みの香りを選ぶ体験もある。
 体験の中で導き出された「自分らしさ」を基に、その人にあった化粧品のサンプルを提供するサービスも用意している。
 体験型店舗では、ポーラのアプリのダウンロードを促すキャンペーンも実施している。
 店舗を訪れた人に、アプリを通じて、ポーラとの継続的な接点を持ってもらうのが狙いだ。ポーラとの接点を持った顧客が、ポーラのECサイトや、ポーラのサロンを訪れた際に、ポーラの商品を購入したくなる効果を期待しているという。OMO戦略の一環だとしている。

カメラが設置された特別なトンネルを通る

カメラが設置された特別なトンネルを通る

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ