APAコーポレーション/珪素に糖化抑制作用の可能性/年初の販売会社会議で報告 (2022年3月3日号)

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学術発表会の様子

学術発表会の様子

 水溶性珪素「umo(ウモ)」の原料メーカーであるAPAコーポレーション(エーピーエー、本社愛知県、岡田憲己社長、(電)0566―93―1100)は2月12日、年初恒例の販売会社会議を、名古屋の名鉄グランドホテルで開催した。より吸収性の高い機能水を使用した水溶性珪素「生体マトリックスumo」の開発を進めていることを報告。年内に発売予定だとした。岐阜薬科大学の葛谷昌之名誉教授と共同研究している、珪素の美容効果に関する研究成果の一部を公開。珪素の糖化抑制作用について発表した。


■ハラールを取得

 冒頭、岡田社長が講演し、同社の水溶性珪素「umo」の最新動向について説明。21年に、動物試験により、腎機能への影響と安全性について、新たなエビデンスを得たことや、アンチドーピング認証を取得したことを報告した。22年に入って、NPO法人日本アジアハラール協会(事務局千葉県)から、「umo」の原料と製造工場において、ハラール認証を正式に取得したことも報告した。これにより、水溶性珪素「umo」のOEM製品にハラールのマークを付けられるようになったという。
 珪素パウダー製品について廉価な競合品が増えている現状を踏まえ、競合品と同等品質の廉価パウダー「umoナノ珪素パウダー(以下ナノパウダー)」を発売することも報告した。従来から販売している、より高品質な「水溶性珪素umoパウダー」との両輪で展開していくという。
 岐阜薬科大学の葛谷名誉教授の最新の研究動向についても説明。「珪素の美容効果の本質に迫る研究を行っている」と話した。葛谷氏の研究では、珪素の吸収の体内動態が分かってきているという。葛谷氏の研究成果を基に、「水溶性珪素umoは、糖化を抑制することを通して美容効果を発揮している可能性がある」などと話した。


■機能水使用へ

 岡田社長は、APAコーポレーションの今後の展開についても説明。「生体マトリックスumo」の開発を進めていることを報告した。「生体マトリックスumo」には、水の研究家である中島敏樹理学博士の理論に基づいた機能水を使用。「umo」の効果の最大化を図るという。年内をめどに発売を予定しており、全ての原料を切り替え、さらなる差別化を図る考えだという。
 飲用による爪の強度の試験を進めていることも報告。「シリカ」というINCI(インキ)名の登録も進めていることも明らかにした。3カ月後をめどに、化粧品の全成分表示に「シリカ」と書けるようになるという。
 珪素(シリカ)の認知向上のため、珪素製品の一般流通への展開を強化する方針も示した。洗濯補助商品「ケイ素でお洗濯」やバスソルト「シリカラグーン」などの展開を強化していくという。
 新製品として、1粒にシリカ50ミリグラムを配合した「食べるシリカ」やシリカ原液美容液「ぬるシリカ」の、ドラッグストアやバラエティーショップにおける店頭販売も開始するという。
 競合原料とJの差別化のため、「UMO正規品認証マーク」制度を開始したことも明らかにした。umo原料を使用した製品に関しては、マーク使用料などを徴取しない方向だという。
 公式ホームページをリニューアルし、「umo」のエビデンスを誰でも見られるようにする予定であることも明らかにした。
 最後にlife park.bizの金子昭伯会長が登壇。「脱炭素社会にどうやったら珪素で協力できるかを追求していきたい」と方向性を示した。

あいさつする岡田憲己社長

あいさつする岡田憲己社長

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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