ヤフー(本社東京都、川邊健太郎社長)は1月31日、小澤隆生取締役専務執行役員COOが4月1日付で代表取締役社長CEOに就任すると発表した。Zホールディングス(HD)グループの中核企業であるヤフーの成長加速に向け、新たな経営執行体制へ移行を行う。
小澤氏は12年のヤフー(現ZHD)入社後、ストア出店料・手数料無料を打ち出した「eコマース革命」の導入と推進など、コマース事業のかじ取り役を担ってきた。
キャッシュレス決済サービス「PayPay(ペイペイ)」の立ち上げやLINEとの経営統合推進など、ZHDグループの事業にも広く携わる。
小澤氏は代表選任を受け、「情報技術を通じて、人々や社会の課題を解決する良いサービスや、日本をもっと便利にする良いサービスの提供に加えて、『!(びっくり)』や『おもしろい』と思ってもらえるユーザー体験を提供し、さらなるヤフーの成長を実現してまいります」とコメントした。
川邊社長は代表退任後も取締役として社内に残る。自身のSNS上で「退任後、ZHDの社長に専念します」とコメントした。ヤフーは19年10月の組織体制再編後、川邊氏が持株会社であるZホールディングス(HD)とヤフーの代表を兼任する体制が続いていた。
◇
小澤 隆生(おざわ・たかお)氏
72年生まれ。99年にビズシークを創業し代表取締役就任。吸収合併に伴い03年に楽天に入社。以後、オークション事業担当執行役員、楽天野球団の取締役事業本部長を歴任。
12年9月にヤフー(現ZHD)入社。13年10月に「eコマース革命」による新ビジネスモデルの導入のほか、アスクルやZOZOの連結子会社化などを実現し、コマース事業の成長と事業の多角化に貢献。
19年10月取締役専務執行役員COO(最高執行責任者)就任。
22年4月1日付でヤフーの代表取締役社長CEOに就任予定。
ヤフー/小澤取締役が代表に/4月、新経営体制に移行 (2022年2月3日号)
記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。