【EC注目株】第76回<トレジャー・ファクトリー>/リユース市場を牽引。課題はネットとリアルの融合

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”四季報予想は10%の営業増益。時価拾いで大台替わり待ち”

 リユース市場が拡充を示している。トレジャー・ファクトリー(3093、2月期)も業界を牽引する一社。同社が通販用の自社サイト(トレファクスタイルオンライン)を立ち上げたのは2010年2月。IR担当者は「ここ1、2年で自社サイトの通販に手応えを実感している」とする。
 昨年8月中旬で首都圏を中心に96の店舗を展開。今後の課題は、「総売上高比率約3%」に至ったネット通販と実店舗営業をどう融合させていくか。「リアル店舗での買い取り・販売を中心に据えながら、ネットの方が売買しやすいアイテムはネットでの取り扱いに注力していく方針」(IR担当者)と明確だ。
 現状のネット通販では約2万アイテムを対象としている。買い取り・販売の枠組みは、衣料品・ブランド品・靴・バッグ・時計およびアクセサリー・小物等で、「売りたい」顧客予備軍は、まずPCやスマホから申し込み、包装後送付(本人確認証コピー同封)。
 到着後、市場価格を勘案しバイヤーによる価格が設定される(設定価格いかんでキャンセルもOK)。査定額の振り込み。買い取った商品はやはり目利きに長けたバイヤーが売り値を設定し店舗・サイトで売る。
 ネット通販を展開していく上で最大のポイントとなるのは、商品の品質であり、なんといっても適正価格での売買。「ネット上に示された商品は、目利き力を持つバイヤーが精査したもの」と言われても、唯々諾々と受け入れられない。

(続きは、「日本ネット経済新聞」2月9日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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