【EC注目株】第71回<BEENOS>/「越境EC」市場で着実に実績、19年には6.5丁円規模に拡大も

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”中長期スタンスの取り組みが良策、まずは2000円台回復がメド”


 BEENOS(3328、9月期)は競争激化を強める「越境EC」市場で、着実な実績を積み上げている。経産省の調査によると、日本・米国・中国間の越境市場規模は2015年で2.7兆円、18年には4.4兆円、19年には6.5兆円に拡大すると試算されている。
 そうした中で同社傘下のtensoの15年9月期の取り扱い額は168億円(前期比107.3%増)。
 ビジネスの枠組みは、楽天やヤフーなど国内約1420サイトと連携し、海外会員(今期末予想約100万人)が求める商品の購入代行を行う。tensoの展開サイトは「転送コム」「Buyee」。両サービスとも海外発送・カスタマーサポート等はtensoが代行するが、海外ユーザーにとっての主な違いは購入場所と料金体系。
 前者は「日本ユーザー同様に現行サイトで購入、課金は荷物の重量ベース」であり、後者は、「多言語表示のBuyeeで購入、課金は購入価格の0%~10%」。目下の配送先は84の国・地域。
 IR担当者は「日本郵便等による配送が可能なエリアは対象になる。台湾ではファミリーマートやセブンイレブンの現地店での受け取り体制も整備した」とさらなる拡充に意欲を示し、問わず語りに「転送コムの連携サイトは、個人の運営サイトまで幅広い」とプレゼンスにも余念がない。

(続きは、「日本ネット経済新聞」10月27日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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