アマゾンがポイント関連の取り組みを強化しています。他社との協業も次々と発表しており、ここ半年間だけでも新たな展開が多くありました。今回はアマゾンのポイント関連における最近の取り組みや狙い、今後の動向などについて解説します。
■ポイント還元で新しい試み
今年3月、リクルートがアマゾンの「パートナーポイントプログラム」に参画しました。ユーザーがアカウント連携をすることにより、リクルートポイントを1ポイント=1円で、アマゾンの買い物に利用できるというものです。「パートナーポイントプログラム」への参画は、JCBの「OkiDoki(オキドキ)ポイント」に続き2社目となります。
リクルートポイントを集めるユーザーにとっては利便性が高くなります。アマゾンとしても、新たなリクルートポイントの流入が、売り上げの拡大につながると期待できます。
さらに4月には、ドコモも、アマゾンの「パートナーポイントプログラム」に参画すると発表しました。ドコモのdポイントも、アカウント連携をすれば、1ポイント=1円でアマゾンの買い物に使えるようになります。
これまでにない新しい試みもあります。それは、アマゾンで税込5000円以上まとめて買い物をすると、1%分のdポイントも貯まるというものです。アマゾンの買い物で他社のポイントを貯められるというのは、アマゾンにとっては初めての取り組みとなるため、注目しています。
ポイントを強化したいアマゾンと、ECを強化したいドコモの協業は、お互いの強みが相乗効果を生み出し、ユーザーの新たな囲い込みにつながっていくことでしょう。
また、アマゾンは5月、
(続きは、「日本ネット経済新聞」8月8日号で)
<著者プロフィール>
比良益章(ひら・ますあき)
2006年楽天入社、ECコンサルタント、マーケティング担当などを経験。2009年アマゾンジャパン入社、新規開拓営業、コンサルタント業務に従事し、5期連続でトップ成績を獲得。2010年アグザルファ設立、代表取締役に就任し、Amazon専門のコンサルティングを展開。
【気になる動向を徹底分析! AMAZONレポート】第18回 ポイントの取り組みを強化するアマゾン(2024年8月8日号)
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