【海外売り上げ アップしました】〈リアルマックス〉／システム内製化で海外対応強化

ゴルフ用品のＥＣサイト「アトミックゴルフ」を運営するリアルマックス（本社広島県、青松勇介社長）は、１５年の個人向け海外販売の売り上げが前年比３０・９％増に成長している。円安を背景とした外的要因に加え、海外対応の強化が成長の理由と説明する。
　１５年は５８カ国へ販売し、中国、台湾、韓国、米国からの注文が多かった。東アジアの各国からは、日本製品に対する信頼が高く、同じメーカーの商品でも「メード・イン・ジャパン」と表記された物が人気だ。２０年の東京オリンピックに向けて日本に注目が高まっていることもあり、海外販売はさらに成長するとみている。
　日本と海外では主力となる決済手段が異なるため、１３年にペイパル、１４年にアリペイを導入している。ＥＣサイトはシステムを内製化して、中国語と英語、韓国語に自動翻訳している。また、コールセンターは中国語と英語に対応できる人材を採用して、言語による壁を低くした。
　発送に関する問い合わせも増えていて、毎月約５００件のメールが届く。アジア圏なら通常で１週間、欧州なら１０日で商品が届くように発送している。その間に「注文」「発送」「追跡」の３回やり取りをしている。
　ゴルフ用品は、手に取らなければ自分に合っているのが分かりにくい商品だ。そのため送料さえ支払えば返品を受け付けている。

〈企業データ〉
　社名「株式会社リアルマックス」
　出店先「自社サイト」「楽天市場」「ヤフーショッピング」
　配送委託先「日本郵便（ＥＭＳ）」
　システム「自社」

(続きは日本ネット経済新聞 1月21日号で)