【こだわりの逸品を全国展開 特産品ＥＣ】第４６７回　<レモン加工品専門ＥＣサイト「ＡＫＥＭＩＬＥＭＯＮ」>　メディア露出やＥＣ活用で売上伸長（2024年7月25日号）

　生産量日本一を誇る国産レモンの産地として知られる広島県尾道市の生口島。この島に移住し、レモン栽培を行いながら６次産業化に取り組んでいるアケミ檸檬代表の齋藤明美氏。「瀬戸田のおいしいレモンを毎日の食卓に届けたい」をコンセプトに、こだわりのレモンカードやレモンジャムなどを製造販売し、注目を集めている。取り組みやネットを通した広がりなどについて話を聞いた。

◆きっかけ・特徴

　鎌倉でオーガニックレストランを経営していた齋藤さん。コロナ禍で営業自粛に入った時、移住を決意したという。
　「友人がオンラインによるビジネスを視点に置いた農スクールを立ち上げ、ちょうどその頃営業自粛で時間ができたので、受講したのがきっかけです。非常時において『食』を生産することの重要性を強く感じ、『農』に携わりながら生活する決意をしました。生産物を６次化して事業を成り立たせるコンパクトな就農を思い描いており、選んだのは大好きなレモンでした。実際に生口島に来てレモンを食べた時、皮までおいしく食べられることに衝撃を受けました。地元の農家さんが『レモンは果物なのに、野菜の棚についでみたいに置いてあるのが悔しい』と言っていて、このおいしいレモンを毎日の食卓に届けたいと強く感じました」
　レモン農家で修行をしながら加工品開発に取り組み、２０２１年にＡＫＥＭＩＬＥＭＯＮ創業とともにＥＣサイトを開設した。
　「心がけているのは、できる限り地産地消。『レモンカード／プレミアム』は、地元の無農薬レモン、尾道の平飼い卵、レストラン時代からお付き合いのある会社から喜界島のキビ糖、そして国産のグラスフェッドバターを使い、全て手作業で作っています」


◆販売戦略

（続きは、「日本ネット経済新聞」７月２５日号で）