【気になる動向を徹底分析! Amazonレポート】第15回 新たな購買体験の提供に取り組むアマゾン(2023年6月22日号)

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 アマゾンは、新たな購買体験の提供に向けて取り組みを進めています。最近も、今後の消費者の購買体験が大きく変わりそうな新しいサービスの発表がありました。今回は、アマゾンが取り組みを進めている新しいサービスや、今後の動向について解説します。


■生成系AI分野に本格参入へ

 最近は、OpenAIの「ChatGPT」が話題です。そんな中、アマゾンのクラウドサービスであるAWSは4月、ついに、独自の生成系AIシステムを開発できる「Amazon Bedrock(ベッドロック)」を発表しました。
 生成系AIサービスには、マイクロソフトの「Bing(ビング)」や、グーグルの「Bird(バード)」などもあります。
 マイクロソフトやグーグルのサービスでは、自社製品に生成系AIを組み込む形になっています。これに対して、「Amazon Bedrock」は、AWSユーザーなどに、生成系AIのアプリ構築をサポートするサービスを提供するという点が大きく違います。AWSは、自社の技術を自社のみで利用するのではなく、外部に公開することによりクラウドサービス最大手の地位を築きました。アマゾンの生成系AIに関する発表は、AWSがクラウドサービスの最大手になるに至ったのと同様の方針を示したものともいえるでしょう。
 この生成系AIの新機能を「Amazon Echo」に追加することも発表されています。音声でコミュニケーションを図れることが「アレクサ」を搭載した「AmazonEcho」の強みです。ここに生成系AIの新機能を追加することで、消費者にとって、新たな利便性向上につながりそうです。
 例えば、AIと会話しながら商品を購入するといった新たな購買体験が、一般的になっていく可能性もあります。
 アマゾンの出品者が、商品のキャッチコピーや商品説明、イメージ画像などを、生成系AIで作成するケースなども出てくるでしょう。今後の運用方法も大きく変化していくことが予測されます。


■ショート動画の提供を米国で開始へ

(続きは、「日本ネット経済新聞」6月22日号で)

<著者プロフィール>
 比良益章(ひら・ますあき)
 2006年楽天入社、ECコンサルタント、マーケティング担当などを経験。2009年アマゾンジャパン入社、新規開拓営業、コンサルタント業務に従事し、5期連続でトップ成績を獲得。2010年アグザルファ設立、代表取締役に就任し、Amazon専門のコンサルティングを展開。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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