【ＥＣコンサルタントによる「勝手にＥＣサイト分析」】□□３７３　ジャパンＥコマースコンサルタント協会　宮松利博特別講師・参事〈「９０９０」〉／タテ構図・脱スタジオの画像で人気（2023年5月11日号）

　ＥＣのアパレル商品写真といえば、スタジオで２灯以上のライティングを使った平置き、モデル、マネキン・トルソーによる撮影が伝統的です。ただ、最近の撮影現場でよく聞くワードは、ヨコ長からタテ長に、静止画からショート動画になっており、作り込んだスタジオの世界観ではなくセルフ感のある、手軽だけどインパクトのある画を求める傾向があるようです。
　インスタ・フォロワー数２３万人を超えるブランド「９０９０」のカスタマージャーニーを追うと、その傾向は一目瞭然です。「９０９０」自体は、国内最大級の古着コミュニティー「古着女子」から１７年１２月にスタートした古着ＭＩＸテイストのストリートブランド。２０年７月にＺＯＺＯと資本提携したｙｕｔｏｒｉ（ユトリ）が運営しています。
　インスタグラム上では、ストリートテイストということもありますが、いずれもスマホ画面を占有できる「タテ長」「屋外」「セルフ感」のある写真と動画になっています。リール動画もライブ形式の動画以外は基本的に屋外です。

（続きは、「日本ネット経済新聞」５月１１日号で）

〈筆者プロフィール〉
みやまつ・としひろ
　元ライザップ取締役。大手ＥＣコンテストで１２部門受賞後、３年で年商２０億円に。上場と同時に保有株を売却し、ＥＣコンサルティング会社を立ち上げ、業界トップのクライアントを多数抱える。日本イーコマース学会専務理事。