【スマホ受注アップしました】イオンリテール/スマホ改善で受注件数が増加

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 イオンのネットスーパー「おうちでイオン」を展開するイオンリテール(本社千葉県)は15年2月にスマートフォンサイトを刷新した後、スマホからの受注件数が前年同期比1・5倍となった。15年3―8月期(中間期)におけるネットスーパー事業の売り上げと新規会員数は前年同期比2桁増で推移しており、サイトリニューアルが成果につながっている。
 今期はユーザーの利便性向上をテーマに掲げており、スマホの利便性を向上させ、スマホからの注文を1・5倍に拡大する計画を打ち出していた。
 リニューアル後は、スマホのアクセス数が伸長。スマホでサービスを知ってもらうことで、新規会員も増加、売り上げ拡大につながった。
 一方で、スマホからの購入(コンバージョン)は約1割増にとどまった。スマホでは決済を行わず、PCで行う人が中心になっていることが背景にあるとみている。
 スマホでは商品を日常的にチェックするものの、もっと他に商品がないかと吟味する手段としてPCを利用しているようだ。「冷蔵庫の状況をしっかり確認したうえで購入したいという女性が多い」(イオンリテール・ネットスーパー事業部上田啓介マネージャー)と分析する。
 10月1日には、スマホの使いやすさをイメージしながら、PCサイトもリニューアルした。従来は、サービスを利用するためにはまず会員登録が必要だった。「会員登録画面を入力する間に、離脱する人を減らす」(上田啓介マネージャー)ことを目的に、カートに商品を入れてから、最後に登録ができるように改善した。購入するか分からない段階での登録を条件にすることにより、購買意欲が失われる可能性があった。
 リニューアルにあたっては、カートの中に入れた商品が、数日間は維持されるようにした。空き時間にカートに商品を入れておいて、週末に決済するというような使い方を想定している。
 16年2月期は前期比2桁後半の増収を計画している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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