【ＥＣコンサルタントによる「勝手にＥＣサイト分析」】□□３６２　ジャパンＥコマースコンサルタント協会　宮松利博特別講師・参事　<「ＤｏＣＬＡＳＳＥ」>／ツールで「サイズ分からない問題」を解決（2022年1月26日号）

　アパレルにおけるカゴ落ち、つまり購入確定者のＥＣサイト離脱要因の一つに「サイズが分からない」問題があります。「ゆったり着たい」「ピッタリが良い」「もっと体型をほっそり見せたい」など、お客さまごとに「好みとセンス」は変わります。アパレルＥＣなどの「情緒的商品」では、こういった要素が購入決定を阻害します。
　この「サイズが分からない」問題に終止符を打つべく、さまざまなトライがなされてきました。「返品交換できます」も一つの手ですが、面倒だと感じて「やっぱり止めた」となるのも情緒的商品ＥＣのサガであるわけです。
　そこでお待ちかねの「ＤｏＣＬＡＳＳＥ（ドゥクラッセ）」さんです。「今すぐ試着してみる」ボタンにご注目ください。商品詳細からサイズ表の下あたりのボタンです。
　体型や気になる部位、よく着用しているブランドとサイズを選択すると、買おうとしている商品のフィット感が図で表示されます。
　試着なので、サイズ違いも次々とフィット感を図で表示してくれます。私の場合、どう考えてもＭでしたが、Ｌサイズがフィットしていると表示されました。これなら即購入ボタンが押せます。
　ここまで確信が持てるなら罪悪感なく「返品交換あるかも」で購入できます。吉祥寺や新宿の「ドゥクラッセ」のお店に試着しにゆく手間も時間も省けるというわけです。


■「ユニサイズ」を導入

（続きは、「日本ネット経済新聞」１月２６日号で）

<筆者プロフィール>
みやまつ・としひろ
　元ライザップ取締役。大手ＥＣコンテストで１２部門受賞後、３年で年商２０億円に。上場と同時に保有株を売却し、ＥＣコンサルティング会社を立ち上げ、業界トップのクライアントを多数抱える。日本イーコマース学会専務理事。