【気になる動向を徹底分析! Amazonレポート】第12回 プライム会員特典の外部提供を進めるアマゾン(2022年7月28日号)

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 今回は、米国アマゾンですでに開始されている「Buy with Prime(バイウィズプライム)」という新サービスを紹介します。このサービスは、消費者にも販売者にもメリットがあり、アマゾン独自の配送網をさらに強化していくことにもなりそうです。


■外部ECサイトにプライムマーク

 「Buy with Prime」は今年4月、米アマゾンが発表した新サービスです。アマゾンのプライム会員であれば、アマゾン以外の外部のECサイトでも、プライム会員の特典を享受できるというサービスです。外部ECサイトの対象商品には、プライムマークが付きます。アマゾンで購入する場合と同様、プライム会員特典である「最短の翌日配送」や「無料配送」、「無料返品」といった特典が利用可能です。
 さらに、購入時に、配送予定日が明確に分かります。ユーザーは、アマゾンアカウントに保存されている、決済情報や、配達先の情報を利用できますから、購入時に、配送先情報の入力の手間を省くことができます。
 販売者としても、自社のECサイトの商品にプライムマークが付けば、プライム会員の囲い込みにつながることが期待できます。利用者の増加につながる可能性があるのです。
 さらに、購入者のメールアドレスなどの注文情報を、販売者がアマゾンから受け取れることも、今回の新サービスのポイントです。購入者にメルマガを配信したりすることもできますから、顧客の囲い込みにも活用しやすいサービスといえるでしょう。
 現状、このサービスを利用できるのは、「米国アマゾンでFBAを利用」し、かつ、「アマゾンペイに登録している」という、二つの条件を満たした事業者だけです。もっというと、利用できるのは、アマゾン側から招待された販売者に限られるようです。
 日本でも、早い段階でサービスの提供が開始される可能性が高いとみています。


■アマゾンが顧客データを公開

(続きは、「日本ネット経済新聞」7月28日号で)

〈著者プロフィール〉
 比良益章(ひら・ますあき)
 2006年楽天入社、ECコンサルタント、マーケティング担当などを経験。2009年アマゾンジャパン入社、新規開拓営業、コンサルタント業務に従事し、5期連続でトップ成績を獲得。2010年アグザルファ設立、代表取締役に就任し、Amazon専門のコンサルティングを展開。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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