【中国EC集客率アップしました】セールス・インチャイナ」/ユーザー数は100万人超

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中国進出支援のセールス・インチャイナ(本社東京都、浅野潤社長)は、国内企業からの委託を受け中国で眼鏡のECを運営している。14年の年間ユニークユーザー数は、前年から倍増の100万人となった。15年は1―8月期でユニークユーザー数が88万人に達し、顧客開拓が進んでいる。
 13年5月にアリババグループのBCモール「天猫」に出店した。商品は、通常の眼鏡に加え、大気汚染物質対策といった機能を持たせたものに人気があるという。
 「天猫」は中国国内での法人開設や商品審査など出店条件が日本に比べて厳しいが、14年に取引総額が約56兆円になったといわれる中国EC市場の約57%のシェアを持っている点に注目し、出店先に決めた。
 15年2月には京東(ジンドン)集団のECモール「JDCOM」にもショップを開設した。「JDCOM」は中国EC市場で「天猫」に次ぐ約20%のシェアを占める。
 モールサイトを中心にショップの展開を進めているのは、中国の顧客には「商品を探す際、検索エンジンより大手ECモールサイトで直接商品を検索する傾向がある」(浅野社長)ためだ。
 ECの集客は、モールでの広告展開に加え、ソーシャルメディアも利用している。中国のEC利用者は、ソーシャルメディア上での書き込みの共有や、商品紹介に対する対話から購入につながることが多いためだ。
 ソーシャルメディアは、「天猫」なら「微博(ウェイボー)」、「JDCOM」なら「微信(ウェイシン)」と、それぞれショップと連携可能な媒体に企業アカウントを作成した。
 「ウェイボー」「ウェイシン」ともに、対応するモールの商品ページに広告から直接誘導することが可能で、集客の窓口に活用している。
 取扱商品のメーカーが運営する実店舗の増加もサイトの認知拡大を後押ししている。上海、北京などEC利用者の多い都市部で店舗が増加。店舗を通した商品やブランドの認知が広がったことで、EC利用の拡大にもつながったとみている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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