【ネットショップ 「売れる」デザイン・演出テクニック】連載123 夏の行楽とお財布事情(2022年7月14日号)

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 今年は全国的に、例年よりも早く梅雨明けし、6月からは猛暑日が続いています。日本ではこのほど、約2年ぶりに、外国人観光客の受け入れを再開しました。インバウンド向けの事業を展開する事業者は期待を寄せています。一方で、既に海外旅行や国内旅行の計画を立てている消費者も多いでしょう。
 コロナ禍となり3年目の夏、消費者の行楽意識とお財布事情をひも解きます。


■避暑地なのに暑い? 分散する旅行先

 夏の旅行先はさまざまでしょう。ただ、海外にはまだ渡航制限のある国も多くありますから、今回は国内旅行にスポットを当ててみます。
 国内旅行の行き先は、「涼しい場所」と「暑い場所」に分かれます。「涼しい場所」で暑さから逃れるのか、それともあえて、「暑い場所」に行き屋外レジャーを楽しむのかが、選定時の鍵となります。
 国内で「涼しい場所」といえば、北海道や長野県、「暑い場所」といえば沖縄県を連想します。温暖化の影響もあり、年々気温は上昇していますから、近年では避暑地もそれなりに暑い傾向があります。
 コロナ禍の影響から過疎地など、「人混みを避けられる場所」も好まれています。国内旅行の行き先は分散しているといえます。
 夏の旅行は、熱中症の危険も伴うため、暑さを遮り快適に過ごせる装備が必須です。
 快適に過ごせる装備というと、日傘や帽子、ハンディファンや冷感グッズが代表例です。ただ、車ではなく公共交通機関をメインで利用する旅行の場合、荷物は最小限に抑えたいところです。
 そうなると、「夏にわざわざ旅行に行かなくても良いのでは?」という気分になるのもうなづけます。
 夏に開催される音楽フェスを例にとってみましょう。宿泊することを前提としたタイムテーブルが組まれることが多いですが、フジロックフェスティバルなどについては今や、現地から配信される動画を自宅で楽しむことができます。
 現地の醍醐味やライブ感が、動画ですべて伝わるわけではありませんが、天候不順や暑さ、人混み、荷物を気にすることなく参加できるという点では非常に有益なサービスです。動画配信は今後も続いていくでしょう。


■経済不安から高まる貯蓄意識

(続きは、「日本ネット経済新聞」7月14日号で)

〈著者プロフィール〉
 長山衛(ながやま・まもる)氏
 某大手食品ECサイトで運営を手掛けた後、08年10月にECサイトの運営代行などを手掛ける株式会社ネットショップ総研を設立。
 11年11月に「食品ネットショップ『10倍』売るための教科書 リピーターを確実に増やす商品プレゼン77のテクニック」(日本実業出版社)を上梓。

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記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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