【EC向けサービス事例】第58回 カウンターワークス「SHOP COUNTER」/ 導入サイト「平和スリッパ」/ターゲットを絞ったリアル展開

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「ショップカウンター」のサイト画面

「ショップカウンター」のサイト画面

 スリッパのECサイトの運営を手掛ける、道ばた商店平和スリッパ(本社埼玉県、名執泰輔社長)では、リアルでの販売にも注力している。同社では、定期的にフリーマーケットなどに出店している。今年6月には、EC事業者のリアル展開を支援するカウンターワークス(本社東京都、三瓶直樹社長)が手掛ける小売り・展示向けスペースのオンラインマーケットプレイス「SHOP COUNTER(ショップカウンター)」を利用。ターゲットを絞ったリアル展開を実施できたことに、良い手応えを感じたという。
 同社が運営するECサイト「平和スリッパ」は、3000円~1万円の価格帯のスリッパを販売している。
 同社は今年6月、ショップカウンターを利用し、都内・上野にあるホテルのロビーの一角にスペースを借りた。このホテルは外国人旅行客の利用が多く、「日本発祥の文化である『スリッパ』をアピールするのには格好のスペースだと判断した」(名執社長)と話している。
 同社では、「海外にはあまり浸透していない文化であるため、実際に見たり触ったり、履いてもらう事によって商品の良さを理解してもらえる」(同)とリアル展開のメリットについて説明している。
 今回のショップカウンターの利用においては、「都内のフリーマーケットなどにも出店でき、なかなかセグメントしてアプローチができない層にタッチできた」(同)という。未開拓顧客層へのアプローチとして良い手応えが得られたようだ。
 カウンターワークスでは、サービスを利用するメリットとして「短期間」「低価格」をあげている。「スペースにもよるが、最短1日からスペースを利用でき、安いものでは1000円台から借りることができる」(カウンターワークス三瓶社長)としている。レンタルスペースの確保は三瓶社長自らが都内を歩き回り、物件の権利者に直接交渉する方法で行っているという。
 平和スリッパでは「ショップカウンターが良いのは、三瓶社長が事業者目線で見つけてきた物件を紹介しているところ」(名執社長)と評価している。さらに、「『新着で、御社のターゲットにぴったりな物件がある』と連絡していただくなど、利用者に対するフォローが手厚い部分も良い」(同)と言う。

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