【化粧品・健康食品業界のためのダイレクトマーケティング 成功と失敗の法則】 〈18〉行動心理学をもとにアイデアを考える

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 こんにちは。EC・通販コンサルタントの山口です。今回も化粧品・健康食品業界のダイレクトマーケティングに役立つ情報をお届けします。


■万人に共通する行動心理を知る

 行動心理学とは、人間のある行動を観察し、そのときにどういった心理にあったのかを分析した学問です。人間の持つ基本的な欲求や心理は、人種や国籍、時代を超えて普遍的なものだと言えます。その欲求や心理を、経済活動やマーケティングの観点から分析し、体系化したのが「行動心理学(行動経済学)」です。
 行動心理学は、「直接個々の消費者にアプローチして反応を得る」というダイレクトマーケティングを行うにあたり、非常に重要な考え方となります。なぜなら、購買に至る意思決定のプロセスを知っておくことで、人を動かすことがとても簡単になるからです。
 そのため、行動心理学の知識は、ダイレクトマーケティングにおいて最も重要なポイントになるのです。


■「マズローの欲求5段階説」を知る

 すべてのビジネス施策のゴールは、消費者にある影響を与え、狙った行動を取ってもらうことです。その際に、知っておかなければならないことが、人間の基本的な欲求を表した「マズローの欲求5段階」です。人間の欲求を5段階のピラミッドで構成し、低階層の欲求が満たされると、より高次の階層の欲求を欲するという心理学の考え方です。
 この5段階の欲求をもとに、「なぜ人は物を買うのか」と具体的に落とし込んでいくと、人が物を買う理由や本質的な要素が見えてきます。
 例えば、「奇麗な服を着たい」とか「異性から少しでもよく思われたい」など、誰もが思うような感情は5段階の欲求で言うと、「社会的欲求」や「尊厳欲求」があるから、と説明がつきます。

(続きは、「日本ネット経済新聞」9月2日号で)

〈プロフィール〉
山口 尚大(やまぐち・たかひろ)
 EC・通販コンサルタント。クリームチームマーケティング合同会社代表兼CEO。2006年より化粧品、健食業界に特化したダイレクトマーケティング支援を行い、150社250ブランドを超えるクライアントの売り上げアップを実現。豊富な経験とノウハウをもとに最新のアウトプットを提供している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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