【購入者数アップしました】〈ザ・リアルリアル〉/週間平均購入者数が18%増

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ECサイト「ザ・リアルリアル」のトップページ

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インターネット上で中古ブランド品の受託販売を行うザ・リアルリアル(本社東京都、藤井清孝社長)は13年8月から、自社ECサイトを運営している。コンバージョンレートを高める一環として6月4日、サイト内におけるユーザーの行動から興味や購買意欲を予測し、リターゲティング広告を配信するシステムを導入した。導入後、週間の平均購入者数は導入前と比べて18%増加した。
 運営するECショップの名称は「The RealReal(ザ・リアルリアル)」。米国で11年から、高級ブランドアイテムによる中古品の受託販売を手掛けている日本版ECサイトだ。
 委託販売の手数料は販売価格の20~40%。受託販売する期間が経過するにつれて、販売価格を引き下げていく。
 サイトでは毎日、販売期間を限定したフラッシュセールを実施している。セールは午前11時から、ブランドや季節に合わせたトレンドなどをテーマに開始する。セールの対象商品は、専門スタッフの4人が決めている。
 シャネルやエルメスなど450種類以上の海外ブランド品を取り扱っている。価格帯は数千円から100万円以上と幅広い。在庫数が1点物の商品も取り扱っている。
 導入したリターゲティング広告を配信するシステムは「Criteo(クリテオ)」。商品ページへのアクセスや価格などから分析した商品広告を配信する。分析結果から、顧客にとって興味があると予測した商品を表示する。
 「価格が高い商品になるほど、お客さまはじっくり検討して購入を決める。サイトから離脱すると商品を購入するのが遅くなる。その結果、受託期間が長くなり、販売価格を安くなるので、委託者の取り分が少なくなる。クリテオによる広告配信で早期に商品を販売するチャンスを増やした」(デジタルマーケティング・飯田多佳男氏)と言う。
 6月1~31日におけるクリテオ経由での売上高は全体の21%、アクセス数は同17%だった。「クリテオによるレコメンド分析を行った広告配信により、商品を購入するお客さまが増えた」(同)と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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