【こだわりの逸品を全国展開 特産品EC】第345回 〈いかめし専門ECサイト「いかめし阿部商店」〉/3代目社長のアイデアでいかめしファン増加

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今井麻椰氏

今井麻椰氏

 北海道函館本線・森駅の名物駅弁「いかめし」を販売する阿部商店。京王百貨店新宿店の「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」(=駅弁大会)で50年連続売り上げ1位を誇る人気駅弁だが、コロナ禍で多くの催事やイベントが中止になり、それを機にECサイトを設立。3代目の今井麻椰(まや)社長は、バスケットボールのレポーターなどでも活動しており、その人脈や新たなアイデアでいかめしファンを増やしている。取り組みや現状について聞いた。

◆特徴・こだわり

 駅弁「いかめし」が誕生したのは昭和16年。以来、変わらぬ味と製法を守り、おいしさを追求。実演販売にこだわることで、知名度を上げていった。
 「原料のイカの不漁が続く中、煮て冷めても柔らかい身質のものを確保しています。生コメ(うるち米ともち米)をイカに詰め、約40分煮て味付けしますが、コメ粒が5~6粒違うだけで仕上がりが違うので、イカに瞬時に適量のコメを入れる職人技は当店の宝です。多くの百貨店の催事などで実演販売を行っており、館内にいかめしの匂いが広がってお客さまが集まり、購入する方が増えていきました。京王百貨店の『元祖有名駅弁と全国うまいもの大会』では、第6回から50年連続で1位になり、今年から殿堂入りとなりました」
 真空パックバージョンの「いかめしレトルト」は、北海道新幹線開通とともに販売を開始した。
 「再加熱してもイカがしっとり柔らかい食感になるよう半年以上試行錯誤し、開発しました。また、いかめしの煮汁を使った『いかめしコロッケ』も、当店にしか出せない唯一無二の商品です」


◆ECサイト設立

(続きは、「日本ネット経済新聞」7月8日号で)

〈運営会社概要〉
【運営】いかめし阿部商店
【開設時期】2020年5月
【EC運営人数】2~3人
【ショップ形態】自社ショップ
【配送委託先】日本郵便

元祖森名物 いかめしレトルト

いかめおかき

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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