D2Cブランドの成功事例が増えてきています。そうしたブランドにとってアマゾンは、重要な販売チャネルの一つになっています。
一方で、アマゾンから早々に撤退し、自社ECサイトに注力するブランドも少なからず存在しています。最近では、アマゾンのブランドに対する方向性に変化が見えはじめています。
今回はその主な事例を二つご紹介します。
■対ブランドの方向性変化
アマゾンのブランドに対する姿勢の変化を象徴する事例の一つ目としては、今年2月に、アマゾンが、ECサイト構築支援のセルズ(本社豪州)を買収したことを挙げたいと思います。セルズはショッピファイのライバルと言われています。ショッピファイは、米国のEC市場でアマゾンに次ぐ2位の売上高シェアとなるなど、急成長を遂げています。
今回のセルズの買収の背景には、アマゾンというプラットフォームだけでなく、自社ECサイトでの販売支援にも参入し、アマゾンの内外を問わず、ブランドの囲い込みを強化したいという狙いが垣間見えます。
気になる動きの二つ目としては、今年4月に米アマゾンが、「カスタマーエンゲージメント管理プログラム」の運用を試験的に開始したことがあります。カスタマーエンゲージメント管理プログラムとは、顧客が、アマゾンで販売されている中から、好きなブランドをフォローできるプログラムです。
(続きは、「日本ネット経済新聞」6月17日号で)
【気になる動向を徹底分析! Amazonレポート】第7回 ブランドの囲い込みを強化するアマゾン
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