【売り上げアップしました】メガネスーパー/サイト刷新後、EC売上は拡大基調に

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眼鏡店を全国展開するメガネスーパーの15年4月期のEC売上高は前期比41%増の2億1500万円だった。2期連続で約4割の増収を達成したという。ECサイトのリニューアルによって、サイトの利便性を向上させたことが増収につながった。
 同社は13年12月、ECサイト構築パッケージ「ecbing(イーシービーイング)」を導入、ECサイトを刷新した。以前はショッピングカートASPを用いてECサイトを構築・運営していたが、システムを入れ替えたことにより、機能の拡充が容易になったという。
 ユーザーの使いやすさを重視する観点から、リニューアルを実施。以前はECサイトに商品を並べているだけだったが、リニューアルによって、商品を目的別で探せるようにした。
 眼鏡を探しているユーザーに向けては、「度数を決めて買う」「(老眼鏡などの)既製品を買う」「色を決めて買う」の3パターンの選び方を用意した。その他に、従来のECサイトで販売が好調だったコンタクトレンズの販売を強化するため、「コンタクトを買う」という選択肢も設けた。
 ユーザーの導線を構築したことが奏功し、リニューアルを実施した13年12月の月間売上高は、前年同月比2・1倍に伸長したという。成果を実感した同社は、品ぞろえをさらに拡充していった。
 14年7月には、眼鏡フレームを自宅で試着できるサービスを開始した。品ぞろえやサービスを拡充し続けたことにより、EC売上高は順調に拡大したという。
 リアル店舗とECサイトの連携を強化するオムニチャネル施策にも注力している。14年4月にはユーザーがECサイトで購入した眼鏡フレームを店頭に持参すると、レンズを付けてもらえるサービスを開始した。
 今期(16年4月期)はオムニチャネル施策をさらに強化する。15年4月からは、ECサイトで購入した商品を店頭で受け取れるサービスを開始した。リアル店舗とECサイトの顧客データベースの統合もすでに完了している。今後は顧客の購買動向に応じたCRM施策にも注力したいという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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