【月商 アップしました】〈まごころ農場〉/「母の日」ギフトで売上5倍超に

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母の日ギフトで人気だった「カラフルトマト」とトマト加工品詰め合わせセット

母の日ギフトで人気だった「カラフルトマト」とトマト加工品詰め合わせセット

トマトなどのネット販売を手掛ける、まごころ農場(本社青森県、斎藤靖彦社長)は15年4月度と5月度の月商がいずれも前年同月比で5倍超になった。「母の日」需要に照準を定めたギフト商品の開発が奏功し、月商アップにつながったという。
 4月に発売したのは、色とりどりの「カラフルトマト」とトマトジュースなどの加工品を詰め合わせた母の日ギフト商品。楽天のネット広告などで宣伝活動を行った結果、15年4月度の月商は前年同月比458%増を達成した。15年5月度も前年同月比476%増になり「過去最高の月商となった」(斎藤早希子店長)と言う。
 同社では、以前からギフト商品を扱ってきた。ただ、「通年で販売する詰め合わせ品しか扱っておらず、大々的なPRもしていなかった」(同)のだという。「今回はイベントにあわせたギフトを用意したことが好評だった。初めてネット広告展開したことも収益拡大を後押しをした」(同)と月商アップの要因を分析している。
 同社によると「13年末ごろからEC事業に注力してきたが、思うようには売り上げが伸びなかった」(斎藤早希子店長)と言う。そこで、(公財)21あおもり産業総合支援センター(事務局青森県、今喜典理事長)が実施する中小企業支援事業を利用。ECコンサルタントから、売り上げアップにつなげるためのギフト商品開発について指導を受けたという。
 斎藤店長によるとギフト商品の開発に関するアドバイスは「2年ほど前から受けていた」と言う。ただEC担当者は3人しかおらず、従来はECサイトの更新作業に追われるばかりで、思うように商品開発に時間を割けていなかった。そこで、15年初頭に自社サイトの運営業務を業者に委託することにした。「商品開発に十分な時間をとれるようになり、月商アップにつながった」(同)と話している。
 同社が自社サイトを立ち上げネット通販事業を開始したのは07年頃。当時はEC事業にそれほど積極的には取り組んでいなかったという。同年末には楽天市場に出店し、EC事業の本格展開を開始した。


〈企業データ〉
 出店先「自社サイト」「楽天」
 導入システム「Eストアー」
 配送委託先「ヤマト運輸」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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