独自のアプリ(ペイク)を生かし、インバウンダー向けのプラットフォームを運営するPaykeにとり、大事な命綱はバーコードに落とし込む「商品」力であり、それがいかに利用者に使い勝手の良いものになるかを決める「アプリの開発力」といえる。
商品力については、メーカー・小売業者を直接・代理店経由で導入先を開拓することがベースとなっている。一度同社のホームページをのぞいて見てほしい。多種・多様かつ、著名な社名が名を連ねられている。また「導入によって気づいたこと」など、小売店サイドの声として記されている。
アプリの開発については、いわゆる「アジェイル開発」(迅速かつ適応的にソフトウエア開発を行う軽量な開発手法、などと説明される)に近い手法で進められている。具体的に、どういう枠組みか。古田代表の取扱商品に対する考え方がにじみ出ているといえる。
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【著者プロフィール】
千葉明(ちば・あきら)氏
1949年群馬県生まれ。明治大学政経学部卒業後、1973年4月、日本短波放送(現日経ラジオ社)入社。1976年5月、経済評論家・亀岡大郎氏に師事。1982年6月、独立、(有)オフィスエーシー設立。そして自営のいまも、新聞・雑誌の原稿作成、書籍上梓、講演活動に従事。
【次代を担う企業の「EC戦略」】第8回 〈Payke(下)〉/「半歩先を行く」アプリの開発力
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