東京の日本酒ベンチャーClear(クリア)が運営する、「SAKE100(サケハンドレッド)」というブランドの高級日本酒に「百光(びゃっこう)」がある。
2019年にロンドンで開催された世界的ワインの品評会「IWC」の「SAKE部門」で、1500銘柄の中から「ゴールドメダル」を受賞。また、同年にフランスで行われた世界のトップソムリエや飲酒メディア関係者100名による審査でも「プラチナ賞」を受賞した。
われわれが今、そんな「百光」を口にできる方法はただ一つ。創業者社長の生駒龍史氏が「日本酒で唯一の上場企業を目指す」と言い切るクリアが展開するブランドサイトを活用する他にない。
生駒氏は「日本酒」との縁を「人生を変えた一盃」とした。「ネット通販を生業に」と歩みを始めた25歳の時。大学時代の同級生(日本酒に特化した酒屋の跡継ぎ)から「うちの酒をネット販売で売れるようにしてほしい」と持ち掛けられた。
(続きは、「日本ネット経済新聞」6月11日号で)
【著者プロフィール】
千葉明(ちば・あきら)氏
1949年群馬県生まれ。明治大学政経学部卒業後、1973年4月、日本短波放送(現日経ラジオ社)入社。1976年5月、経済評論家・亀岡大郎氏に師事。1982年6月、独立、(有)オフィスエーシー設立。そして自営のいまも、新聞・雑誌の原稿作成、書籍上梓、講演活動に従事。
【次代を担う企業の「EC戦略」】第1回〈Clear(クリア) (上)〉 コンセプトは「100年先に誇れる1本」
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