【効率 アップしました】〈土橋商店 超激安ドットコム〉/リサイクル需要開拓して商品拡大

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創業35年を迎える土橋商店(本社東京都、土橋正社長)は、雑貨やアパレルなどを卸売りするBtoBサイト「超激安ドットコム」を運営している。最近はテレビ番組での紹介が増え、1日1000件の新規会員を獲得している。
 アパレルや雑貨などの卸問屋として創業した後、BtoBのECサイト「超激安ドットコム」を約10年前に開設した。自社サイトのほか、「スーパーデリバリー」「ディーエヌエー」「楽天市場」にも出店。EC事業の売上高は14年7月期に約2億円となった。
 サイトのコンセプトは「安物なら何でも」。サイトを訪れているのは、オークションサイトなどでの販売を目的とする個人ユーザーが中心。ニーズの高い商品を仕入れ、販売し、利益が得やすい商品の取り扱いを心掛ける。会員数は現在1万8000人で、そのうち個人が1万4000人を占める。個人のユーザーが事業を拡大し、法人化するケースも増えてきているという。
 ショッピングカートは「OSコマース」を活用してきたが、11年にDai(本社京都府、木脇和政社長、(電)075―361―1171)が提供するBtoB専用のECサイト構築パッケージ「BカートASP」に切り替えた。
 従来は、オーダーや集計を手作業で行っていたが、大量のオーダーを受注できるようになり、業務効率が向上した。
 リサイクル事業にも力を入れている。土橋達也専務は「シニアの人口が増えるにつれ、戸建てから小規模の住宅へ引っ越しする人が増える。その際に不要な家財などが出回るだろう」と予測。こうした商品を仕入れたいユーザーに流通させていく考えだ。
 名物商品となっているのが、さまざまな商品を詰め合わせた「福箱」。販売価格は3000円から。ユーザーには中身が分からないが、格安で大量に仕入れることができるため人気が高いという。カテゴリー別に「雑貨」「シューズ」「衣料品」といった商品別の福箱にも用意している。
 ネットユーザー向けに年に数回、詰め放題イベントを本社ビル前で行っている。全国からユーザーが集まる様子がメディアに取り上げられたことで会員獲得に弾みがついた。
 既存ユーザー向けには、メルマガで、セール情報などを提供。メール配信においても、「BカートASP」を活用し、販促に生かしている。
 国内で展開するリサイクル店舗からの仕入れも強化。通販企業などで販売しきれない在庫商品も仕入れている。店舗で売れ残った商品を仕入れることで、商品ラインナップを増やしていく。
 今後は、「BカートASP」を活用した専用アプリを開発し、一般のユーザーがサイトに簡単に商品画像がアップできるような仕組み作りを検討する。


〈企業データ〉
 出店先 「スーパーデリバリー」「ディーエヌエー」「楽天市場」にも出店
 導入システム 「BカートASP」
 配送委託先 「─」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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