【ECのゲンバ】〈黒澤楽器店〉 ライブ物販とECの連動/DAITA愛用モデルギター販売

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ライブで演奏するDAITA

ライブで演奏するDAITA

 楽器販売の黒澤楽器店(本社東京都、黒澤友広社長)は19年から、アーティストのライブ会場での物販にECサイトで商品を購入できるQRコードを導入している。今年1月11日には、元SIAM SHADE(シャムシェイド)のギタリスト、DAITAが行った新作CDの発売記念のライブでも会場でこの物販を実施した。ライブ会場の観客とECサイトを物販ブースがつないでいる。

 ライブが始まる数時間前、同社の物販担当者らが物販ブースを設営し、準備が始まった。新作CDの「Melodicfall(メロディックフォール)」(税抜価格3000円)を中心にTシャツ、書籍、DVDなど計20品目を販売していく。
 DAITAが使用しているモデルのギターも販売するが、これは一般的なライブ会場における物販とは異なる。価格は30万円からと高価なギターだが、ECで購入できるQRコードが付いたカードを配布することで、その場で購入するファンもいるという。
 これらの商品は全て、ECサイトでの限定販売なので、ライブ会場での販売は顧客とのコミュニケーションの場でもある。
 ライブが始まる前に、多くのファンがブースで立ち止まり、グッズを選んでいた。終演後も、余韻に浸ったファンがブースに集まる。立ち止まって商品を見ている人に係員が商品説明。この際、「ネット通販でも購入できますよ」と伝え、QRコード付きのカードを手渡し、ECサイトへの誘導につなげている。
 ライブ物販の責任者である小野寺将也部長は「ライブ会場での物販は、音楽の良さを伝えるだけでなく、アーティストをサポートする機会になっている」と話す。
 DAITAは「マニアックなジャンルの音楽なので、CDやライブDVD、ギターなどの販売で音楽の魅力を伝えていきたい」と語っていた。

物販会場の様子

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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