【〈楽天うまいもの大会〉催事のコツを聞く】 〈「道の駅なかさと」〉/県外顧客の声を聞くため催事出店

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高橋大弐取締役

高橋大弐取締役

 高知県で「道の駅なかさと」を運営しているSEAプロジェクトは19年10月、楽天が名古屋で開催したグルメイベント「楽天うまいもの大会」に出店した。「楽天市場」で県外へカツオやイチゴなど県産品を販売しているが、催事を通して県外顧客の生の声を聞きたいと考えている。
 大規模な催事に参加するのは初めて。県外顧客の正直な反応やニーズを知りたいと思い、コストをかけ、多くのスタッフとともに出店した。
 「催事単体では赤字かもしれない。広告宣伝費と位置付け、『道の駅なかさと』を知ってもらうことに価値がある。さらに地元出身のスタッフも多いため、高知のことや県産品のことをよく知らない顧客の生の声を聞き、今後の商品やサービスに生かしたいと考えた」(高橋大弐取締役)と話す。
 高知ではカツオのたたきに塩を付けて食べるのが一般的だ。鮮度が高いカツオだから生臭くなく、塩だけのシンプルな味付けでもおいしく食べられるのだが、こういった情報は県外では知られていないという。地元では当たり前のことを改めて知ることで、ネット販売における商品説明やアピールも変わってくる。
 「カツオは獲れた漁場が同じでも群れや個体によって味が微妙に異なる。餌などによって身の質が異なるからだ。こうしたカツオの知識も含めて、県外のお客さまにも商品の魅力をしっかりと伝えていきたい」(同)と話す。


【データ】 ■出店先「楽天市場」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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