【EC向けサービス導入事例】第48回〈「ベリトランス3G」〉/導入サイト「キャラアニ」/クレジット、キャリア決済が伸長

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KADOKAWAグループでキャラクターグッズのEC事業を手掛けるキャラアニ(本社東京都、田村明史社長)は、女性や子ども向け商品の販売を強化している。特に女性が好むデザイン性の高いキャラクターグッズの販売が好調だ。スタート当初は男性客が8割を占めていたが、現在は約6割にまで低下。新規顧客をみると、女性客が6割を占めるという。
 会社設立当時から、決済はベリトランス(本社東京都、沖田貴史社長、(電)03―6367―1510)のシステムを導入している。現在使用しているのは、14年に導入した「ベリトランス3G」。クレジットカード、コンビニ支払い、電子マネー、銀行決済、キャリア決済、ポイント決済など複数の決済に対応している。
 今年4月にキャラアニで利用された決済手段はクレジットカードが57%、ネットコンビニが20%、代引きが12%、キャリア決済が5%、ペイジーが5%などとなっている。代引きなどを除いた87%を「ベリトランス3G」でカバーしている。最近は代引きの割合が下がり、キャリア決済とクレジットカードが伸長している。
 キャリア決済が増加しているのは、女性向け商品がスマートフォン経由で購入されることが増えたからだと分析している。「女性はクレジットカードの利用に不安を抱き、避ける傾向があるようだ。キャリア決済とネットコンビニ決済を選択する利用者が多い」(青柳哲ゼネラルマネージャー)と説明する。
 一方、クレジットカードの割合が大きくなっているのは、利便性が向上したからだとみている。購入のたびにカード番号を入力する必要があったが、一度購入すればこれが不要になるよう改善した。手軽に買い物できるようにしたことで、リピーター獲得につなげている。
 この機能の安全性を確保するため、「ベリトランス3G」はセキュリティー基準である「PCIDSS」に準拠している。
 サポートの手厚さも特徴だ。キャラアニでは希少性の高い商品をまとめ買いするケースが多く、それが不審行為とみられることもある。「不正行為があれば、ベリトランスからカード会社やキャリア会社に問い合わせてもらっている。売り上げ規模が増えているので、適切な対応をしてもらい助かっている」(同)と話す。
 キャリア決済が増えていることを受け、今年7月頃には「リクルートかんたん支払い」と「LINEペイ」の導入も検討している。特に「リクルートかんたん支払い」の利用者は20代が多く、既存顧客とは違う層が獲得できると期待を寄せる。それに伴い、女性向けや家族向けに加え、シニア向けに古い怪獣映画やSF映画などのグッズも拡充する予定だ。


〈システム概要〉
 「ベリトランス3G」はクレジットカード、コンビニ支払い、電子マネー、銀行決済、ウォレット決済、キャリア決済、ポイント決済など複数の決済方法を兼ね備えたサービス。決済種類の追加や削除にかかる費用は不要で、ECサイトに応じて自由にカスタマイズできる。加盟店は、注文完了時の画面を広告枠として提供すると、導入費用が10万円、月額2万円で利用できる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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