【ネットショップ 「売れる」デザイン・演出テクニック】連載92 共感を生むSNSマーケティング

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 国民の8割弱がスマートフォンを所有している現代において、SNSマーケティングは欠かせない戦略の一つとなりました。中でも、若年層や女性ユーザーが半数以上を占めるインスタグラムは、7月から、共感指数である、「いいね」の数を非表示にするテストを日本で開始したことでも話題となりました。
 今回はインスタグラムが「いいね」の数を非表示にした背景とともに、匿名性のあるSNSの在り方についてひも解きます。


■満たされない欲求とSNSの弊害

 インスタグラムが「いいね」非表示のテストを開始した主な理由として、「いいね」の数がユーザーの精神に影響を及ぼすことが挙げられます。精神に及ぼす影響の根底には、「所属欲求」や「承認欲求」が潜んでおり大きく分けて二つの行動と結び付きます。
 一つは「過剰行動」です。より多くの「いいね」を獲得するために、観光地でマナー違反の行為をする人もいますし、中には犯罪につながるケースも出てきています。「いいね」狙いで危険な場所に足を踏み入れた結果、命を落とすケースすらあるのです。
 もう一つは「比較行動」です。
 ユーザーがSNSを利用する理由として、「知人の近況を知りたい」「人とつながっていたい」「自分の近況を知ってほしい」の三つが上位といわれています。

(続きは、「日本ネット経済新聞」9月12日号で)

〈著者プロフィール〉
 長山衛(ながやま・まもる)氏
 某大手食品ECサイトで運営を手掛けた後、08年10月にECサイトの運営代行などを手掛ける株式会社ネットショップ総研を設立。
 11年11月に「食品ネットショップ『10倍』売るための教科書 リピーターを確実に増やす商品プレゼン77のテクニック」(日本実業出版社)を上梓。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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